30オーバー独女のささやかな暮らし

テレビ見てたって無駄じゃない。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

10月に読んだ本1冊目

 

【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】

ブレイディみかこさんの本

 

手にとった理由は、なんか話題の本だな、ということと黄色の表紙で本屋さんで目立っていたこと、本屋大賞とかそういうのに惹かれやすいこと、結構感想などがネットを見てても多かったこと(読んではいないけど。)

 

結果、本の内容は『多様性』のお話。

英国での生活のなかで、国籍などの差別、セクシュアリティ、貧困など

いろんな角度から訪れる出来事を子供とともに考え、そして子供は成長し、親は見守る。そんな温かな内容だった。

 

まず最初に思ったことは、外国には私の知らない文化や教育があるということ。

4歳から小学生とか、実際4歳の甥っ子を見ていて信じられない、、!っと思ったし

公立の学校も自由に選べたり、ランクがあることに驚いた。また、カトリック校とか、いや、日本でもあるけれど身近に感じないな。って思った。

 

そして、移民や違う国籍の人達との交流。これも私の周とは遠い世界だった。

国籍の違う友達なんていないもん。そして、人種差別的なことを受けることもまた、ニュースの世界だけかと思ってた。もし人種差別を受けたらきっと悲しくなるんだろうな。

 

セクシャリティの話は私の周りでもいるからちょっと身近に感じたけれど、これを学校で教えるのか、、!とも思った。(日本でも今は教えられているのかもしれないけど。)

 

そんなこんなでびっくりすることばかりで、すらすらと読めた。

実は私の妹は外国人と最近結婚し、正直はじめは反対してた。

文化が違ったりするだろうから結婚しても苦労する。と、思い込んでた。

でも、実際旦那さんのご家族とお会いしてみて、なんて素敵なご家族なのだろうと思ったし、本当に妹のことを大切にしてくれているんだな。と実感して、今ではめちゃくちゃ祝福しているけれど、実際私はその国のことを進んで知ろうともしなかったし、知る必要なんてないって思ってたから、結果、なんかわからんものは拒絶する。って感じだったんだなー。

でもEU離脱問題がおこって、私が英国民だったらどっちに投票する?!って真剣に新聞読んだり、そもそもEUってなんだったっけ?って思って調べたりしたときに、移民の人を受け入れることとか、いろんな文化を取り入れたら楽しいだろうな!とか思ってたけど、思ってるだけで妹の結婚は拒絶したし、ちゃんと理解というか自分と置き換えれてなかったんだなーって。

 

正直、コンビニとかで外国人労働者が多くなったりしてなんか不安になったり、

私が住んでる町に外国人が増えてなんかこわいなって思ったりしてた。

理由があって日本に来ているわけだし、その国の文化だってきっと形は違うかもしれないけれど思いやりの心がベースであるわけで。そういうのちゃんと私も理解して尊重していきたいなって思えた。

 

もちろん、私も日本で生まれ育ったわけで今の環境は差別される側ではなくて、どちらかというと差別する側に立ってるんだろうけど、将来子供を育てることになったとしたら、拒絶じゃなくて、一緒に考えて寄り添うお母さんになりたいなって思った。ブレイディみかこさんのように。

 

たぶんこれからの日本は、私が10代のときから大きく変わったようにこれからの10年も大きく変化していくのだと思う。その変化を恐れずに、受け入れともに社会の一員として協力しあっていく、そんな柔軟な大人になっていきたいと思った一冊でした。